ポートランドにある広大な緑の公園ワシントンパークへ行こう!「全米1住みたい都市」として話題のポートランドの魅力に迫るため、ワシントンパークに訪れました。
今回は緑の公園ワシントンパークの中にある日本庭園(Portland Japanese Garden)・国際バラ試験庭園(International Rose Test Garden)についてご紹介します。
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国際バラ試験庭園(International Rose Test Garden)
ダウンタウンからワシントンパークまでは西へ3キロ!MAXライトレールというバスで便利に行くことができるのですが、お天気も良くて歩くの大好きな私は街の中心部から歩いて行ってみることにしました。」街の中はアートがいたるところにあって、とってもお洒落☆
何のお面かはわかりませんが、怪しさ満点ですね。
途中で道に迷ったので、道行く人に行き方を尋ねると「途中まで同じ道だから」と言って案内してくれるフレンドリーで素敵な地元人に出会いました。こんな出会いがあるので道に迷ったこともラッキーに思えます。ダウンタウン中心部からゆっくり歩いて約1時間で着きました。
言われた通りに歩いて行くと、それっぽい入口が…。しかし、誰も歩いている様子はなくなんとなく寂しい雰囲気で疑っているとバラ園への入り口という看板を見つけたので、登っていくことに!緑が綺麗でなんとも清々しい!ベンチがあったので一休みして深呼吸~。でも、バラが一向に見当たらないのでここはバラ園ではなさそう。方向を変えて進んでいくと、慰霊碑がありました。
1987年に献呈されたベトナム戦争戦没者慰霊碑。壁には、生き残った人々が当時の状況を綴っている言葉が刻まれていて当時の情景が想像できとても胸が痛くなります。周りには、残された遺品をあらわす人形や、旅行鞄などがちりばめられ小さな記念碑ですがとても深く考えさせられる場所です。人があまり通らない場所にあるのですが、是非この場所も訪れてほしいです。
その奥を進んでいくとバラ園が広がります。やっと着いたその場所はまさにお花の世界に迷い込んだように美しい!
ここは、国際バラ試験農園で広さ1.8ヘクタールの大規模で創立1917年のアメリカ最古のバラ園なのです。世界一の質と500種類以上の約8,000株ものバラが植えられて、バラの試験農園なので重要な役割を担っています。バラの開花は6月から10月で花の盛りの6月には無料でコンサートも行われるそうです。
ルンルン気分で匂いを嗅ぎながら写真を撮りまくりました。周りは家族やカップルで賑わっていてみんなバラの香りに癒されて笑顔が溢れています。
近くにあったベンチでその風景を眺めていると、「隣に座ってもいいかしら?」と優しそうなおばあちゃんが話しかけてきました。「もちろんですよ。」と言って話を聞いてみるとシカゴに住むおばあちゃんはポートランドに知り合いがいるから毎年訪れているそう。このバラ園は無料で入場できるし、時期によっては満開のバラを楽しめるから沢山の人が訪れるということ。地元の人も憩いの場として、ピクニックをしたり本を読んだりして過ごすのだとか。確かに無料でこの美しいバラを鑑賞できるって素敵だなーと思いながら、日本庭園の行き方を聞いて次の目的地へ。
日本庭園はここからだとバスではなく徒歩圏内で行けるそう。入口の看板からわりと距離があり5分ほど階段をどんどん上った一番上に料金場があります。
バラ園の基本情報
- 住所:International Rose Test Garden, 400 SW Kingston Avenue Portland
- 営業時間:7:30~21:00(年中無休)
- 入場料:無料
日本庭園(Portland Japanese Garden)
わざわざ入場料$9.5をお金を払って日本じゃない土地で日本庭園を見る人はどんな人達なんだろうと日本庭園そのものよりもその中の人達に興味が湧きます!
入口に入ると看板があり、毎日2回無料のツアーが行われているとの情報が!地元のボランティアの方々が行っているそうです。
私は、ゆっくり自分のペースで人間観察を兼ねて見たかったので参加せずに回ることにしました。こちらの日本庭園は1963年に東京農業大学教授であり造園家の戸野琢磨教授が設計し1967年に開園しました。日本国外にある300の公共日本庭園の中で第一位に選ばれた非常に本格的な庭園なんだとか…。なんだかとっても期待が高まります。
庭園の中は、落ち着いた雰囲気で京都にいるような気分になります。伝統的な日本の美をそのまま伝えようと、繊細で丁寧な作りになっています。
鯉の写真を必死にとる人達に目がいってしまいます。
園内は30分もあれば回れてしまう大きさでしたが、一周してこれで帰るのはなんだかもったいない気がしてベンチに座ってパンフレットを見直していると可愛い赤ちゃんを抱いたお母さんが話しかけてきました。ポーランドから家族旅行で訪れているのだと。最初不覚にも「ポーランド」と「ポートランド」を聞き間違えててっきり地元人だと勘違いしてしまったのですが…。
お母さんは日本に行って英語を教えるのが今後の夢だそうで、日本の文化に興味があって日本庭園に訪れていたそう。私のことをきっと日本人だと思って話し掛けてくれたみたい。言われてみれば、園内にはアジア人はほとんどいないし私はきっと周囲から浮いていたのだろう。
「日本には行ったことがないけど、ここで美しい庭を見ることができて満足したわ。」と言っていたので、外国人観光客からすればポートランドを観光しながら日本の風情も味わうことのできる一石二鳥な観光地みたいです。紅葉の時期はさらに綺麗になるみたいですよ。
その後もう一周日本庭園をゆっくり回ってみると、東の方角にはフッド山も顔を出していました!!
日本が好きだという人に会うといつも嬉しくなるのですが、日本庭園を訪れてその光景を沢山見ることができて改めて日本の伝統的な建物の美しさを誇らしく思いました。同時に日本庭園を綺麗に保っているポートランドの人達との親日も感じることができました。すっかり満足したので、無料シャトルバスで駅の近くまで行ってMAXライトレールでダウンタウンまで帰りました。
日本庭園の基本情報
- 住所:Portland Japanese Garden, 611 sw Kingston Ave Portland
- 営業時間:10:00〜19:00pm(※季節によって開園時間が変わります)
- 入場料:大人:$9.5
まとめ
ワシントンパークの園内にはローズ・ガーデンや日本庭園の他にもホイト樹木園、オレゴン動物園、世界森林センター、子ども博物館などもあります。ワシントンパークは64ヘクタールある広大な広さので、バス停から無料シャトルバスが定期的に走っています。
一日中自然の中で過ごして、沢山のバラと日本庭園の美しさに癒されて心がスッキリした気分です。こんなに素敵な公園に毎週家族や友達と行くことができたら何て素敵なんだろうと思いました。ポートランドの地元人は、美しい景色を見て触れて心も美しくなるのだろうなぁと思います。道行く人も、売店のスタッフもバスの運転手もみんな「笑顔」なのです。目が合うと必ずと言っていいほどニコッと微笑んでくれます。楽しいから「笑顔」じゃなくって「笑顔」だから楽しいといった様子なのです。
まさに「笑う門には福来る」!私も見習って「笑顔」習慣を身に着けたいものです。気軽に大自然に触れることができるワシントンパークはポートランドの魅力のひとつですね。今回は、ポートランドにあるワシントンパークについてのご紹介でした。